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10速用・11速用ホイールは8速や9速の自転車に取り付けられるのか?

公開日: ホイール・タイヤ, 自転車メンテ・改造

10速用・11速用ホイールは8速や9速の自転車に取り付け

ロードバイク用のホイールは11速用が主流です。
そのホイールをクロスバイクの主流である8速や9速のコンポーネントで使用できるかどうかのお話です。

結論から言えば使用出来るのですが、知人から「11速用のホイールって8速のコンポーネントに取り付けできるんだっけ?」と質問を受けてうまく答えることが出来なかったので、改めて調べてみたことをまとめておきます。

ホイールの取り付け可否はフリーハブの長さとカセットスプロケットの幅で決まる

ホイールの取り付け可否はフリーハブの長さとカセットスプロケットの幅で決まる

まずホイールの取り付けの基本として、コンポーネントへの対応の可否はカセットスプロケットを取り付ける軸であるホイールハブの長さと、カセットスプロケットの幅で決まります。

ホイールハブの長さが、カセットスプロケットの幅よりも長ければ取り付けが出来、短ければ取り付けができません。

このホイールハブの長さとカセットスプロケットの幅は速度数によって違っているので、ホイールが何速に対応しているかとスプロケットの速度数の組み合わせによって、取り付け出来るものと出来ないものとがあり、何でもかんでも取り付けられるものではありません。

11速用ホイールを8速や9速の自転車に装備

ちなみにカセットスプロケットの厚みは11速用 > 8/9速用 >10速用の順となり10速用が最も薄くなります。

以下、その組み合わせについて。

11速用ホイールを10速の自転車に取り付ける

11速用ホイールを10速の自転車に取り付ける

11速用のホイールを10速のロードバイクやクロスバイクに取り付けようとすると、11速用のホイールのフリーハブの部分が10速用と比べて2.85mm長くなっているため、そのままでは使用できません。

11速用のカセットスプロケットが10速用のカセットスプロケットよりも2.85mm幅が広いため、それに対応させるためにフリーハブが2.85mm長くなっているというわけです。これが俗に言う11速対応ホイールになります。

11速用ホイールを10速の自転車に取り付ける

11速用のホイールで10速用カセットスプロケットを使用するためには、ホイールとカセットスプロケットの間に専用の1.85mm幅のスペーサーと1mmスペーサーをセットにして入れることで2.85mmの幅が調整でき、11速用のホイールでも10速用のカセットスプロケットが使用できるようになります。

大抵の場合、1.85mmスペーサーは11速用のホイールを購入した際に一緒に同梱されてきますし、1mmのスペーサーはカセットスプロケットを購入すると同梱されてきます。

※10速用では通常1.85mmのスペーサーの他に1mmのスペーサーを入れなければいけないようですがCS-4600 Tiagraに関しては10速ではありますが、9速用のカセットスプロケットと同じ厚みがあるため1.85mmのスペーサーだけで良いとのこと。

10速用ホイールを11速の自転車に取り付けられる?

10速用ホイールを11速の自転車に装備できる?

10速用ホイールを11速の自転車に取り付けしようとすると、10速用ホイールはフリーハブの長さが短いため11速用のカセットスプロケットが取り付けられません。

なので、10速のコンポーネントを11速化してしまうと、元々付いていた10速用ホイールが使えなくなってしまうということになることもあるようです。

裏技的なところで、通常の11速用カセットスプロケットよりも幅の狭い11速用カセットスプロケットもパーツメーカーから販売されているようで、そういったモノを使用すると10速用ホイールでも11速化できるようです。

11速用ホイールを8速や9速の自転車に取り付ける

11速用のホイールに10速用のカセットスプロケットを取り付けて10速化するのは問題無くできたのですが、11速用のホイールに8速用、9速用カセットスプロケットを取り付けられるのでしょうか?

8速用や9速用のカセットスプロケットも11速用のカセットスプロケットよりも幅が狭いため、11速用のホイールに1.85mmのスペーサーを入れることで取り付けられます。

ちなみに8速用と9速用のカセットスプロケットの幅は同じです。
また、10速用のカセットスプロケットよりも幅が広いので、10速用カセットスプロケットの取り付けの際に必要だった1mm幅のスペーサーは必要ありません。

11速用ホイールには8速用や9速用カセットスプロケットが装着できる

つまり、11速用ホイールには、スペーサーを入れれば8速用、9速用、10速用のカセットスプロケットが使用できるということになります。

10速用ホイールを8速や9速の自転車に取り付けられる?

10速用ホイールを8速や9速の自転車に装備できない

10速用ホイールに8速用や9速用のカセットスプロケットを取り付けようとしても10速用カセットスプロケットよりも幅が広いので、取り付けることはできないようです。

つまりは10速用ホイールに取り付けられるカセットスプロケットは10速用しかなく、10速用カセットスプロケット専用のホイールということになります。

8速用や9速用のホイールを10速用や11速用の自転車にとりつける

僕が乗っているESCAPEシリーズの自転車など、多くのクロスバイクの純正のホイールは8速用や9速用のホイールが取り付けられていると思います。

それらのホイールをコンポーネントを換装して10速化や11速化をした際に、元々のホイールはそのまま使用できるか?それとも換装したコンポーネントの速度に対応した新しいホイールを用意しなければいけないのでしょうか?

8速用や9速用のホイールに10速用カセットスプロケットは取り付けられるか?

8速用や9速用のホイールを10速

8速用や9速用のホイールに10速用カセットスプロケットを取り付けようとする際には1mmのスペーサーを入れれば取り付けられるようです。

CS4600 Tiagraに関しては10速ながら8速/9速用カセットスプロケットと同じ厚みがあるためスペーサー無しで大丈夫です。

8速用や9速用のホイールに11速用カセットスプロケットは取り付けられるか?

8速用や9速用のホイールに11速用カセットスプロケットは取り付け
8速用や9速用のホイールに11速用カセットスプロケットを取り付けようとしても、フリーハブよりもカセットスプロケットの方が幅があるため取り付けできません。

なのでクロスバイクを11速化しようと思うと、ホイールも11速対応のホイールにする必要があります。

10速用・11速用ホイールは8速や9速の自転車に取り付けられるのか?まとめ

10速用・11速用ホイールは8速や9速の自転車に取り付けられるのか
11速化についてホイールだけで考えれば8速/9速/10速にも対応しているので、8速や9速から一気に11速化してしまうこともコンポーネントの交換だけで出来てしまうのは嬉しいですね。

反面、高価な10速用ホイールを所有している人は、コンポーネントを11速化してしまうとホイールが使えなくなってしまうので、10速に留まっている人や11速化して10速用ホイールが眠ってしまっている人は多いのかもしれません。

思い切って11速で新しくロードバイクを新調して10速はクロスバイクにお下がり・・・と考えても10速用ホイールは8速や9速には対応していないのも悩みどころです。

こうして調べてみると10速用ホイールって意外と厄介な存在なのですねぇ。

11速用ホイール

10速カセットスプロケット ◯ 1mm + 1.85mmスペーサー
8速/9速カセットスプロケット ◯ 1.85mmスペーサー

10速用ホイール

11速カセットスプロケット ×
8速/9速カセットスプロケット ×

8速/9速用ホイール

11速カセットスプロケット ×
10速カセットスプロケット ◯ 1mmスペーサー


Comment

  1. 千駄木 より:

    ロードのスプロケの互換性あまり考えた事なかったので、なるほどと楽しい記事でした。

    私ちょと古い26インチのMTBにも乗ってるんですが、たしか8~11速まで同じ幅で互換性有るんです。
    が、MTB版STIのデュアルコントロールレバーがお気に入りで9速が最後だったのでまだ9速(笑)
    あれクロスにピッタリなので、クロス用にして新作をシマノ出して欲しい。

    んで、あえてロード10速乗りの見解。
    完組ホイール優位な時代にあって私は手組みホイールの変態ですw
    で、手組みの人はフランジ位置を気にします。
    11速になってフリーの幅が増えたので、フリー側のフランジが中心に寄りました。
    もともと左右でスポークの角度が違うのでスポークの張りにも左右差があります。
    できるだけ左右のスポークには同じだけの仕事をさせたいので、左右差をなくしたい。
    が、11速でフリー側のフランジが中心に寄ってしまったので左右差がより大きくなり、普通のリムでは手組みが難しくなり、出来ないと言っていいほどです。
    11速の完組を見て貰えるとわかるのですが、リムが非対称です。
    もし、11速で手組みをするなら選択肢の少ない非対称リムを使う事になってしまう。
    仮に次12速になる事があるなら、もうエンド幅130mmでは限界と思われます。
    MTBのようにエンド幅拡大! 142mmになって、クイックではなくスルーアスクル化をして欲しいなぁ
    僕が買い換えるのなら、そのエンド幅が広がった時ですね。

    で、私の手組みホイールは、10速で非対称リムにして左右差を少なくするのを意識した構成です。
    1枚増えることのメリットよりも、フランジの幅の広さ、スポークテンション差を低減するのを重視した感じです。

    • escape air より:

      千駄木様 コメント有り難うございます。
      MTBはロードのような違いは無いのですね。

      手組ホイール派の方のお話を聞いていると、かなり手組ホイールにも興味がわいて来ますね。ホイールの組み方次第でいろいろと変わるようで、ホイールの組み方だけでブログが成り立ってしまうのではないかと思うほどで、ゆくゆくは勉強&トライしたい部分でもあります。

      ありがとうございます!

  2. Gammon より:

    とても興味深い記事でした。

    そこで、自転車初心者の自分から質問させて頂きたいのですが、
    よく、ホイールに9.10.11速対応と書かれている物を見かけるのですが、
    その9.10.11速対応のホイールは、ハブ(?)の長さに余裕をもって作られていて、スペーサーで9.10.11の3つのスプロケットに対応しているということなのでしょうか?

    また、この考えで正しいのなら、更にスペーサーを噛ますことによって、9.10.11速対応のホイールに8速のスプロケットを装着することも可能なのでしょうか?

    • escape air より:

      Gammon様 コメントありがとうございます。
      11速対応であれば、基本的にそれ以下でも対応可だと思われます。
      11速スプロケットが一番厚いので、そのスプロケットを付けられるようにハブの部分が長くなっているという考えで間違いないと思います。
      Shimanoであれば8速のスプロケットは基本的に9速と同じ厚みだと思うので装着可能だと思います。
      ちなみに一番薄いのは9速ではなく10速のスプロケットです。

      • Gammon より:

        返信ありがとうございます!

        なるほど、やっぱりそうなのですね。
        とても分かりやすかったです。

        そういうことなら、メーカーは9.10.11速対応というところまでは記載しているのに、何故8速対応の記載は無いのかと考えてしまいますね(笑)

        • escape air より:

          Gammon様 お役に立てて嬉しく思います。
          うーん、何故なんでしょうねえ。
          最近はクロスバイクでも9速が主流になりつつあるので、メーカーも8速を売りたくないんでしょうかねぇ。

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